唯一無二の車漫画!?若い車好きにこそ読んでほしい!!~ジゴロ次五郎 Part1~

MT車を運転すると、ダイレクト感のある加速に病みつきになってしまうマイセロです。ATやCVT車だと否が応でも少なからず電子制御が入ってしまうので、あの加速感は味わえないんですよね。ミッションを操れることが至福。

 今回は、そんなマニュアルトランスミッション車が全盛を誇った時代を舞台とした、マンガ作品を紹介します。タイトルはジゴロ次五郎加瀬あつしさんによる週刊少年マガジンで連載されていた作品になります。私が、この作品を知ったのは、中古本屋さんで立ち読みをしていた時です。派手な車が表紙に描かれていて、何気なく手に取り購入したのがきっかけです。その後、家に帰って読むと、みるみるうちにハマってしまって、全巻読破しました。私が、一番好きな車漫画を挙げるとすれば、胸を張って『ジゴロ次五郎』と答えます!そんな、中毒性のある?個性の強い『ジゴロ次五郎』の魅力について書き綴っていきます。

日産シルビア-S14, 日産, S14シルビア, 車, 車両, Jdm, 自動

 

☆『ジゴロ次五郎』とは…

 作者である加瀬あつしさんは、同じく講談社の『カメレオン』という作品で有名です。作風としては、ギャグと下ネタを得意とするサクセスストーリーといったものを多く描かれておられます。『ジゴロ次五郎』も『カメレオン』と同様に、主人公がのし上がっていくマンガになっており、読んでいくにつれて感情移入留まるところ知らず…、というところです。

 加瀬さん自身、車が好きだということで、当作品は車をテーマとして大きく取り上げています。あらすじとしては、肥満気味で三兄弟中の落ちこぼれである主人公、石川次五郎がアルバイトで貯めたお金でシルビアを買い、愛車とともに一癖も二癖もある仲間、敵たちと日々を過ごす…というようなもの。しかし、このS13シルビア、普通の車ではなく…。

 


☆当作品の魅力

 まず、この作品の魅力を車漫画の観点から挙げるのであれば、それは80~90年代という日本のカーカルチャーが全盛期にあった時代を肌で感じられることです。

この期間は、まだエコを意識している時期ではなく、各社スポーツカーの開発を競うように行っていた時期になります。若者の車離れが嘆かれている昨今など嘘のように、ティーンから中高年まで車に乗り、レースをかじってみたりカスタムに熱をあげてみたりというひとつのパラダイムでした。メインとなるドリフトなどのストリートレース系のバトルはもちろんのこと、バニングやローライダーといった、今でいえばマイナーな部類に入るであろうあらゆる車文化を知って楽しむことができるのです。

私は、この作品を読み進めるたびに魅力のある車が次々と出てきて、そりゃあまぁ興奮しまくりでした。派手なVIPの次はアメ車、軽カーの意外な実力にいたるまで、車っていうのはそれぞれに個性と楽しさがあるんだなということを教えてくれた作品でした。

 

Part2に続く…