緩い百合アニメの革命児!ゆるゆりの魅力を紐解く!!(まんまやね)

おれおれ~、マイセロと申す。

本日は、ゆるゆりについて独自の目線で話していくよ。

この作品の中で好きなキャラは……。決められないよ~、それぐらい各キャラの個性が際立って、ぶつかり合って、溶け合って、他作品にはない味を出しているのがそう、It’sゆるゆり。しかしあえて、一人を決めるなら船見結衣ちゃんになる。その魅力はまた後ほど…。それでは行ってみよう!

 

 

Ⓒ2019 なもり/一迅社・七森中ごらく部
  1. アッカリ~ン!!え、私の存在が唯一無二なの!?

見出しのセリフを言ってくれたのは、我らがごらく部メンバー、本作主人公の赤座あか

りさん。実は、この方主人公のキャラとしては超異端。それまでの常識を逆手にとってインパクトを残した本作の魅力の一つ。

 端的に言うと、影が薄い主人公。まさか、このキャラがアニメ3期まで盛り上げ4期も見据え、原作もいまだ続く原動力となっていることは、作品開始時には誰も想像して無かっただろう。それまでのアニメや漫画作品における主人公キャラなんて、キャラが濃ければ濃いほど良いみたいな傾向があった。それも当然で、キャラにインパクトがなければ、人が興味を持って覗くきっかけにもならないからだ。

 ところが、本作はどうだろう。作者のなもり氏は、あえて主人公赤座あかりに、存在感が無いという設定を与えた。一見、この一手は相当な博打のように思えるが、周囲に歳納京子や吉川ちなつといった濃いキャラを置くことにより、赤座あかりを一層輝かせることになる。主人公なのに影が薄いという奇をてらったギャップ効果、加えて周りの濃いキャラたちとそれぞれの味を引き立たせる相互作用も相まって、どのキャラクターにもファンが付き、なんと赤座あかりはその中でもトップの人気を誇るようになったのだ!!

 私は、日常系というジャンルでこのキャラを出したところが、効果がてきめんだった要因であると推測する。というのも、バトルやスポーツ系などでは特異な設定を付与して、インパクトを与えることが容易であるし、人目を惹きやすい。(〇子のバスケは例外だよね、スポーツ界のゆるゆりみたいな)

しかし、日常系では、あまりに突拍子もない特徴を与えてしまうと、その日常というジャンルそのものが崩壊しかねないからだ。(事と次第によっては、ファンタジーやSFになる可能性も…)

存在感のなさというのであれば、現実世界でもネタとしていじられる一種のあるあるだ。日常を壊さない納得感、安心感がある。これ以降、露骨な真似などはもちろん無いものの、本作に影響を受けたのか、日常系の中で主人公の存在感薄目な作品もちらほら見受けられる。(単に主人公以外の個性が際立ってるだけとの見方も可能)