カローラを知り、大衆車を知る。



どうも、気晴らしにドライブに行って、帰ってみると、ミニカー爆買いしていたマルセロです。

今日は土曜日なので特定の車について掘り下げて紹介します。取り上げるのは、カローラです!! と、ここで「ちょっと待ってよ、初回にしては地味すぎるんじゃない?」と感じた方が多数だと予想します。確かに、カローラは誰しもが知っているような(最近ではプリウス知名度が抜かれかけてる?)有名な大衆車ではありますが、ただの庶民カーではございません。日本の自動車史において、無視されることは許されない “King of Public Car”なのです。カローラを知れば、大衆車の何たるや、極意がわかり、ありふれた一般的なレンタカーを乗るときも楽しさ倍増です。というわけで、早速いきましょう。

 

カローラとは、まぁ、端的に言えば「日本人の足」です。これは、半分ボケであって、

もう半分は真剣です。何せ、累計5000万台以上生産されている車だからです(2021年11月15日時点)。戦後から2019年の間に生まれた日本人の数が1億655万人ということを、考慮すると、約2人に1人はカローラ所有もしくは乗ったことがあるということになります(なりません)。この人口と台数の比を見ると、夫婦にはカローラという子供が1人いることになるのです(錯乱)。

 

大衆車を長く愛されるように販売することは、実は、スーパーカーを作るよりも難しかったりします。なぜなら、一部のコアなファンの胸に刺さる刺激的なものではなく、ありとあらゆる環境の方々に迎合するようなモノづくり、マーケティング、広告宣伝をする必要があるからです。そんな大衆車の歴史のポイントになるのはズバリ「変化」です。

 例として、9代目 E12型を挙げます。この代のキャッチコピーとして掲げられたのが、『変われるって、ドキドキ。』でした(知ってる人、いるかな?)。

20世紀に入り、科学技術の進歩や、経済成長に伴い、横滑り防止装置(いつも滑り気味だからこの機能私も欲しい)やトラクションコントロールといった電子制御装置が、車にも取り付けられるなど、人間社会、自動車業界ともに大きな変化を迎えつつありました。そんな中、セダンとして主に親しまれていたカローラにも、高級感や広い車内空間を求める声が出ていた時期でもあります。

8代目カローラ、ずんぐりしててかわいい

9代目カローラ、先代とはうって変わって高級感漂う

というわけで、大胆に8代目から変わりました!じゃん!!現状維持の「げ」の字もないですよね。トヨタ本社頑張りました。室内空間の拡大、ウッドパネル使用による質感向上、前述の電子制御導入による走行性能の安定…etc. 見事、新時代を代表する大衆車へと、変化したのです。

 

最後に、そんなカローラなんですが、先ほど紹介した9代目は運転初心者や愛車第一号を求めている方におすすめです。

理由その1、安価で壊れにくいため。大衆車なので頑丈にできています。オイル、エレメント交換など定期的なメンテナンスをしていれば、20万kmノントラブルなんて普通です。その2、操作性が素直。あまり知られていませんが、実はラリーといったモータスポーツで活躍している実績があります。それゆえ、ステアリングの操舵性も癖はなく、ペダル類の配置位置も変にオフセットされているわけではないです。さらに、車重が軽く、重心位置も低いため、走行性能も走る、止まる、曲がるがバランスよく両立されています。

その3、かかる費用も安い。多く流通している車なので、部品の供給も安定しています。自動車保険も事故率が低い部類に入るため、安くなります。

 

追伸~カローラ選ぶとき、刺激を刺激を味わいたい人はMTがおすすめ!